至高なる大祭司であり王であるキリスト宣教会

会の概要と特徴

王たるキリスト宣教会の本部はイタリアのフィレンツエ近郊にあります。1990年9月1日に創立された宣教会です。この20年の内にフランス、ベルギー、イタリア、ガボン、ドイツ、オーストリア、スペイン、米国、スイス、アイルランドに35の支部、50人の司祭を養成し、また、現在60人以上の神学生達を養成中です。

至高なる祭司であり王であるキリスト宣教会(以下「王たるキリスト宣教会」と略称)の本部はフィレンツエ近郊のグリチリアーノにあります。王たるキリスト宣教会はジル・バック師とフィリィプ・モラ師によって教会法に基づき1990年9月1日に創立され、その後、2008年10月7日のロザリオの祝日に現教皇ベネディクト16世により教皇直属の宣教会にあげられました。

本部には王たるキリスト宣教会所属の司祭を養成する神学校があり、7年間に渡る養成を受けるために、世界中から若者達が集まってきます。ローマ精神また家族的愛徳の環境のうちに、いつか、皆さんのための司祭になるべく、修業に励んでいます。

王たるキリスト宣教会は無原罪の御宿りの聖マリアの保護のうちに置かれており、また、同時に無原罪の御宿りの聖マリアに奉献されています。また、サレジオの聖フランシスコ、聖ベネディクト、聖トマス・アクイナスを霊性、典礼、知的養成の師として、1962年版のローマ典礼が行われています。

王たるキリスト宣教会の目的は、神の栄光また教会と魂への奉仕に仕える司祭達の聖化にあります。また、特に人間生活のあらゆる面において、キリストの福音が行き渡ることを目指しています。

王たるキリスト宣教会は、司祭団、そして神学生達によって構成されており、それに加えて、会に加盟した教区司祭、在俗会員もまた、会を構成する霊的家族として会に繋がっています。グリチリアーノの本部からそう遠くない所では修道女達が修道生活を営んでおり、祈りと使徒職によって司祭職を支えています。

王たるキリスト宣教会の会員は教区司教の求めに応じて使徒職に従事しており、その活動は教育(学校)、黙想会の指導、若者達のための活動(ボーイスカウトなど)など多岐にわたります。キリスト教的価値観に基づいた日常生活また霊的生活を促進するよう配慮しつつ使徒職を行っています。

会の簡単な歴史としては、元々、ジル・バック師は会を創立しようなどとは思ってもみませんでした。しかし、1980年代ローマではオッディ枢機卿のために、またフランスでは司祭会のために働いているうちに、司祭職に至るために伝統的なカトリックの養成を受けたいと思う若者達がジル・バック師の周りに集まってきました。そして、遂に、師は何らかの方法で、彼らの養成を引き受けてみようと決意されました。1988年の時点では既に、何人かのローマ聖庁の枢機卿が、師が会を創立する決意をするよう促していたのです。そして、遂に、神の摂理はこの勇気ある試みに、教会法的礎を与える用意のある司教にジル・バック師が出会うように取り図られました.このころ両師の母国フランスでは、会の創立を実現するには余りにも状況が緊迫していました。しかし、創意に富む方である神は遂にアフリカ、ガボンのムイラ教区の先代のオバンバ司教と接触を持つよう図られたのです。そして生まれた、王たるキリスト宣教会は、ムイラ教区において、福音宣教をするようになったのです。また、ジル・バック師はムイラ教区の総代理に任命され、公式にモンシニョウルと呼ばれるようになりました。

そして、まもなくローマ聖庁にいるドイツ人のマイヤー枢機卿の支援により、王たるキリスト宣教会の本部として適当な場所を見つけることが出来ました。丁度その頃、米国のオクラホマ州に修道院を創立することになっていたフランスのある会は修道院を閉鎖するように決定しました。そして、その小修道会があったのが、フィレンツエ近郊にあるグリチリアーノだったのです。 もともとグリチリアーノはマルテル家が所有していたのですが、最後の家系相続人はベネディクト会に譲渡し、建物を保存し、この場所で伝統的ミサを挙げることのできる人達が相続するように遺言を残しました。そして、私達は、幸運にもこの寛大な申し出しを受け入れることができたのです。また、フィレンツエ大司教区のピォバネリ枢機卿も会本部と神学校に自分の大司教区において教会法的礎をすぐに与える用意ができていました。この時以来、会は順調に発展し、その使徒的活動は世界中に及んでいます。   Veritatem facientes in Caritate(真実を愛徳の内に行う)を会のモットーとし、ジル・バック師の指導の下、会は大きな家族に成長しました。 諸秘跡の執行、カトリックの真理の宣言、そして真正のカトリック的な生活スタイルは会が重きを置くところであり、また、恵み、真実、愛徳そしてカトリック的文化がこの家族的生活を構成する要素です。

サレジオの聖フランシスコは、その時代で最も学識ある神学者の一人であり、教会により認められた愛徳博士です。私達の目指すところは、サレジオの聖フランシスコの霊性の内に愛徳をもって真理を教えることであり、また、会において愛徳の掟に従い生きることで、このことは、常日頃、自分自身の欠点と戦うこと、恵みの賜物と間断なく協調することによってしか得ることはできません。それは絶え間なく、利己的な意思を克己することによってしか得られないのです。

創立以来20年の内にフランス、ベルギー、イタリア、ガボン、ドイツ、オーストリア、スペイン、米国、スイス、アイルランドに35の支部、50人の司祭を養成し、現在60人以上の神学生達を養成中です。会員達が早急に成長し、大きいけれど弱いキノコのようになってしまうというのは、私達の意図するところではありません。むしろ、志願者の配慮ある選択また、私達の霊性に従ったしっかりとした共同生活を営むことに、より一層の重点を置くことにより神学生達が確かな人に育っていくことを願っています。

私達は、志願者を型にはめたり、彼らに画一的な精神、表現を押し付けるものではありません。サレジオの聖フランシスコはあるがままの自分でよいといいます。それは神の恵みと協調し働くことを通じて各自は主のみ旨に従って自分自身の才能そして賜物を育て、自分の性格から神の教えに沿わない性向を、取り除いてゆくことを意味しているのです。これは実に生涯にわたることです。しかしながらこの戦いを決してあきらめない力を私達に与えてくれる適切な手段があります。それは兄弟的な共同体生活、典礼の諸秘跡に参加すること、聖書と教会の教導職に反映された教会の素晴らしい伝統を絶え間なく学んでゆくことです。こうして私達は、毎日、新たな喜び、信頼を持って前進して行くことができるのです。

王たるキリスト宣教会の使命は、人間生活のあらゆる面にキリストの統治を浸透させてゆくことであり、それは、ローマカトリック教会の悠久の宝庫から引き出すことができます。特に教会の典礼の伝統、途切れることのない筋の通った霊性の思想、聖人達の実践、音楽、芸術、そして建築における教会の文化的遺産です。また、使命を実現するために堅実でバランスのとれた司祭の養成は不可欠です。私達の司祭養成の方法はカトリックの伝統に根ざしており、また、会の司祭達は、自分達の聖化の必要性を認識しており、神の恵みの道具であるように努めて、会に任された教会、学校、アフリカの宣教地で、また、黙想会の指導、霊的指導を通して実現されます。